第三次国民健康づくり対策(健康日本21(第三次))は、2000年に始まり、健康寿命の延伸と生活の質の向上を目的としています。平均寿命の増加分を上回る健康寿命の増加を目指し、10年後を目途とした目標等を設定し「一次予防」を推進しています。
最初に行われたのが生活習慣病の概念の導入です。以前は成人病と呼ばれていましたが、生活習慣の乱れによる発症を示すネーミングとなりました。
生活習慣病というイメージにより生活習慣を改善し、糖尿病や脳卒中を予防する狙いがあります。このように疾病がまだない段階で発症を予防することを一次予防と言います。
また健康日本21(第三次)では、生活習慣病を次の9つの分野に分けて取り組みの目標を示しています。
- 運動
- 食生活
- 禁煙
- 休養
- こころの健康
- たばこ
- アルコール
- 歯科
- 糖尿病
- 循環器病、がん
2005年の中間評価では、脳卒中や虚血性心疾患の死亡率が改善された一方で、肥満率の悪化や歩行数の減少などの課題も浮き彫りになりました。
そうした結果を受け、ポピュレーションアプローチだけでなく、ハイリスクアプローチも必要との議論がなされました。ポピュレーションアプローチは集団全体の健康リスクを減らすための働きかけですが、ハイリスクアプローチはリスクのある個人に個別に介入する方法です。
健康日本21(第三次)は2011年に最終評価が行われました。目標に対して改善傾向にあった項目が全体の6割を占めていたことから、ある程度効果があったという評価になっています。
しかし目標を達成できなかった項目があることも事実です。例えば、糖尿病合併症を減少できなかったことなどがあります。そうした課題を解決するために、第4次健康づくり対策へと繋がります。
